特集1 新人ナース必携お助けガイド!精神科でよく起きる自傷・事故の処置法
③「事故」編―転倒・転落時の対応と、骨折・頭部外傷の処置を中心に
美濃 由紀子
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科精神保健看護学分野
pp.33-42
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100045
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本稿では、精神科で起こる事故のうち、「転倒・転落時の対応と骨折・頭部外傷の処置」に絞って解説していきます。点滴や与薬など、医療者側のミスが明らかな事故に対しては比較的対策も立てやすいのですが、転倒・転落は医療者側のミスにとどまらず、患者側に起因する要素も大きく影響しているため、いくら対策を立ててもなかなか事故数が減らないというジレンマがあります。
転倒・転落は精神科で起こる事故のなかでも、患者のQOLに大きなダメージを与えるという意味で深刻です。今後高齢の患者は増加していきますので、転倒・転落に対する対応や処置、予防は、必須の課題といえるでしょう。
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