特集 「身体合併症」の極みとしての「がん」看護
[3]研究論文を読んで
―ナース・カウンセラーの立場から―➃精神科特有の問題を越えた普遍的な問題として
広瀬 寛子
1
Hiroko Hirose
1
1戸田中央総合病院・看護カウンセリング室
pp.56-60
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100006
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私自身の立場について…
私は、緩和医療の現場で働いている立場から、この企画に参加させていただくことになりました。そこで、私の背景を簡単に紹介したいと思います。
私は現在、民間の総合病院の看護カウンセリング室でナース・カウンセラーとして勤務しています。看護カウンセリングとは「精神看護学とカウンセリングの知識と技術を専門的に学んだ看護師がカウンセリング技法を用いて、患者と言語的および非言語的対話を行ない、それを継続的に行なう看護」であり、「患者自身が病いとともに自分らしく生きていくことができるように、病いの体験を意味づけていく過程を援助」する*1ことです。
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