特集 食事指導に加えたいスローフードの視点
―実践➃総合病院産科病棟―産科独自のメニューはこうして生まれた
六本木 京子
1
,
伊藤 恵子
1
,
田村 教江
1
1前橋赤十字病院
pp.1007-1011
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100316
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はじめに
妊産婦の食事は,母乳分泌を促すためには高カロリー,高たんぱく食が良いと世間一般的には信じられている。また,産後は一般女性の必要カロリーに450~500kcalを加えた食事が良いとされている。
しかし当院では赤ちゃんを母乳栄養で育てるために,産褥期には数日間低カロリーの食事をとるようにし,それ以後は母親の体質に合った食事を取ると母乳がよく出るという先人の知恵と,当院で行なった「食事と乳汁分泌に関する研究」結果から,昭和52(1977)年より低カロリーの食事を提供している。以下に,その状況を述べる。
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