研究・報告
在宅介護において介護労働者がとらえた困難性
市江 和子
1
1日本赤十字愛知短期大学
pp.220-225
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902312
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はじめに
高齢社会に対応し,在宅福祉の充実や地域における公的サービスに関する基盤整備の政策が進められている.高齢者介護は,その内容が多岐にわたり,要介護老人の多様性や介護内容の複雑さが指摘されてきた.また,介護を担う職種は多様となっている.
わが国の後期高齢者の介護は家族介護にまかされている現状があり,特に,配偶者及び長男の配偶者(嫁)が担っている部分が多くみられる.家族による介護一被介護者関係は,介護の負担感や人間関係に大きな影響を及ぼしているともいわれている.
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