特集 利用者に満足される「看取りのケア」
[アンケート]看取りの看護
川越 博美
1
1聖路加看護大学
pp.327-332
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901807
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在宅死の割合が年々減少する現状の一方で,在宅での最期を望んでいる人が多いこともまた事実です.在宅での死は,自分の生活あるいは人生の延長線上にあり,自然な形で死を受け止め,死を迎えることができるからではないかと思います.しかし在宅死を支える地域の支援サービスやシステムはまだまだ整っているとはいえません.
そこで,全国300か所の訪問看護ステーションを対象に,『看取りの看護』に関するアンケートを実施しました.目的は現場の最前線で在宅死を支えている訪問看護ステーションではどのような看取りが行なわれ,どのような問題を抱えているのかを調査するためです.調査の結果,さまざまな問題に直面しながらも,地域のなかで支え合い,人生の幕引きを援助する訪問看護の姿が浮かび上がってきました.この結果をぜひ日々の実践の参考にしていただきたいと思います.在宅ターミナルケアの充実のために共に活動を続けていきましょう.
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