研究・報告
在宅ケア計画書の活用で在宅への移行はどう変化したか―淀川キリスト教病院ホスピスの実践
寺下 幸子
1
,
濱田 あづさ
2
,
都井 真由美
2
,
山中 智美
2
,
勝部 晃子
2
1淀川キリスト教病院訪問看護ステーション
2淀川キリスト教病院ホスピス病棟
pp.643-646
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901708
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はじめに
終末期の患者とその家族にとって,自宅で過ごすことはQOLの向上につながる可能性が高い.だが病状の悪化に伴い再入院となるケースも多く,在宅ケアを受ける期間も短い.自宅で過ごせる期間が1日でも長く,また充実した日々となるよう患者と家族のニードを明確にとらえケアコーディネートすることが医療者の大切な役割である.
淀川キリスト教病院ホスピス病棟(以下当院ホスピス)では在宅ケア計画書を作成し1年間の試行期間を経て,ケア内容の充実,および看護婦の意識の向上をめざしている.今回,在宅ケア計画書の試行結果と新たな課題について報告する.
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