特別インタビュー
ホスピスを目指す淀川キリスト教病院の10年
柏木 哲夫
1,2
,
渡会 丹和子
3
1淀川キリスト教病院精神神経科
2ホスピス設立準備室
3東邦大学大橋病院
pp.1137-1143
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922868
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淀川キリスト教病院は貧しい人々への医療奉仕を通じて医療伝道を目的に建てられた病院です
渡会 淀川キリスト教病院にホスピスをつくる計画がすすめられているわけですが,どうしてそういう動きが出てきたのですか.その前に病院の歴史について教えてください.
柏木 この病院ができたのは1956年(昭和31年)です.当時,アメリカ合衆国の南長老派教会の婦人会の方々が,自分の誕生日の献金を集めて,日本でいちばん医療の手が伸びていない所に病院を建てようという意図で,日本全国いろいろなところを探して,結局,大阪の淡路の地方に決まったということです.いまもそうですけれども,この病院がある所は,当時は貧しい地域だったんですね.
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