特集 要介護者の評価技法をめぐって
【座談会】要介護認定の正しい理解のために―現場からの質問に厚生省・香取照幸氏が答える
小林 邦代
1
,
本城 善之
2
,
香取 照幸
3
,
岡本 祐三
4
1横浜市医師会立中区医療センター訪問看護ステーション
2品川区高齢者部福祉計画
3厚生省高齢者介護対策本部事務局
4神戸市看護大学
pp.527-539
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901692
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●編集室から 公的介護保険の導入に備えて現場では様々な準備が進められています.今年の1月から2月にかけて,厚生省では全国60か所で要介護認定のモデル事業を行ない,5月にマスコミを通してその結果が報じられました.
この座談会にお越しいただいた小林さんと本城さんは神奈川県(横浜市)と東京都(品川区)でそれぞれモデル事業に参加された方々です,香取さんは厚生省で公的介護保険の制度設計を進めてこられた中心人物のお1人.新聞・雑誌・講演等を通してご存じの方も多いと思います.そして,本特集の対談でMDS-RAPsを論じられた岡本先生に,ここでは司会役としてご登場いただきます.要介護者の客観的な評価はどうすれば可能かというのが本号の特集テーマですが,MDS-RAPsと同様に要介護認定もその構造を理解することが,方法論そのものの理解への早道だと考え,先生に進行役をお願いしました.先生は厚生省委員として理念づくりの段階から公的介護保険創設にかかわってこられ,要介護認定についても熟知しておられます.
現場代表の小林さんと本城さんに,要介護認定調査についての率直な意見をぶつけていただき,厚生省代表の香取さんが答えるという形で,このテーマへの理解を深めていきたいと考えました.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.