臨時増刊 病院看護業務の分析—よりよい看護をするために
Ⅱ.研究にあたって
2.研究目標と目的
pp.5
発行日 1964年9月15日
Published Date 1964/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912383
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トピック「病院看進婦の行なうべき看護業務」
日本の病院看護業務の内容は,非常に幅が広く,いわゆる雑用から,高度の知識や技術の熟練を必要とする仕事まで種々雑多である。その数多い様様の業務の中から,正看護婦は何をするのか,またなぜするのかという意味づけが不明瞭であった。その結果,看護職員の数や配置配分の決定に,基本的な裏づけがなく,また一方,看護教育の方針の統一などにも困難な面が少なくなかった。
看護婦不足は,日本全国の病院の問題から,すでに社会的な問題にまで発展しようとしている。看護職員に,有資格の正看護婦あるいは准看護婦以外の補期者も導入されている。このような時期に,われわれ病院正看護婦が,まず何を業務として行なうべきかを研究討議することは,非常に重大なことであり,また,意味の深いことである。
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