講座 実践・人事評価・2
目的別人事評価が企業目標との一体性をつくる
松田 憲二
1
Matsuda Kenji
1
1(有)マツダ・ビジネス・コンサルティーション
pp.687-693
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100870
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目的別人事評価を構築する
1.目的別人事評価と総合的人事評価の違い
人事評価は,業績評価・能力評価・意欲態度評価の3つの評価項目によって構成されるが,その使い方によって目的が異なる.規模の小さな中小企業では,一般的に総合的人事評価を行っているところが多い.
「総合的人事評価」とは,業績評価と能力評価と意欲態度評価を,年2回の賞与評価と年1回の昇給(昇格)評価に使用することをいう.つまり,夏の賞与評価と冬の賞与評価の各々の評価結果を加えて2で除した結果を,昇給(昇格)評価として使用する.こうすると結果的には,賞与評価の2回だけで済ますことができることや評価者の理解が比較的得やすいというメリットがある.
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