米国型管理医療の光と影（1）―HMOは救世主になれるのか

　アメリカでも午後のテレビは主婦の時間帯．見るのも恥ずかしい情熱的なソープオペラやトークショーばかりが延々と続きます．

　トークショーは，10代の未婚の母，ドラッグ中毒者，AIDS罹患者などが出演し，司会者の質問に答えるものです．社会問題の提起という立派な看板はありますが，実際のところは，出演者が互いにののしり合い，号泣するセンセーショナルな内容を視聴者が高みの見物をする，という図式です．日本でも「病むアメリカ」として知られている現実の一部ではありますが，決して一般のアメリカ庶民を代表するものではありません．