連載 ニュースウォーク・113
環境救世主か,サマータイム
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.702-703
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100831
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昼寝(siesta)天国のスペインで,「脱シエスタ」運動が2年目を迎えた。生活に根を下ろしてきた「時間」は頑固のようで,世論調査でも国民の85%が「昼寝支持」である。官公庁,IT産業,金融業など「昼寝なし」の国際標準に合わせる業種も限られる。
朝から働いて午後2時からが昼食とそれに続く昼寝時間で,午後の始業は5時。8時すぎに家路につき,夕食は午後11時ごろが一般的な生活スタイル。午後2~5時の商店街はシエスタで店のシャッターは降り,人通りも途絶える。一方,ビジネス街のカフェは夕方まで「昼休み」のサラリーマンであふれる。
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