連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 グループホームへの訪問
石田 昌宏
1
1前・日本看護協会政策企画室
pp.661
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901536
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来年春の介護報酬体系見直しにむけた第1ステップともいえる報酬の骨格が7月1日に決定された。訪問看護については,体系はまったく変わらず,単位数や算定要件の変更のみが行なわれることになった。秋には,介護報酬の使い勝手を良くするために算定要件に関する議論が行なわれることであろう。
その議論のテーマの1つに,痴呆対応型共同生活介護(グループホーム,以下同じ)への訪問看護の評価があると思う。現在はグループホームの利用者に訪問・通所サービスを行なった場合,グループホーム側からサービス側に対し代金が支払われることになっており,特別な介護報酬はない。そのせいか,6月7日の厚生労働省の介護給付費部会に出された資料によると,訪問介護を利用したグループホームはわずか1.2%,訪問看護に至っては調査した85か所で皆無だった。
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