特集 褥瘡ケアUp to Date・1
訪問看護ステーション「さくら」の褥瘡ケアの取り組みについて―桜井市訪問看護ステーション褥瘡研究グループ
渡辺 佐智子
1
,
東田 慶子
1
,
下出 和子
1
,
河野 トミ子
1
,
小堀 菊美
1
,
松村 和代
1
,
天野 敏子
1
,
松崎 悦子
1
,
丸山 裕子
1
,
西田 幹
1
,
村田 聖子
1
,
財部 ゆかり
1
,
神野 智子
1
1桜井市訪問看護ステーション褥瘡研究グループ
pp.657-660
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901535
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私たち,桜井市訪問看護ステーションさくらは,平成7年9月開設以来7年目になります。この間,在宅における訪問看護業務の1つとして褥瘡ケアに取り組んでまいりました。褥瘡ケアは,平成10年厚生省老人保健健康増進等事業の取り組みの中で困難度の高い,訪問看護業務のサービスの1つに挙げられています。
褥瘡患者数は2005年には32万人と推測され褥瘡をもつ患者数がさらに増えるだろうと言われています。それに伴い当ステーションにおいても平成12年度までの褥瘡ケアを振り返り,その取り組みについてこのままでいいのか?と検討しました。その結果,今まで各看護師が判断した根拠が不明瞭であったため他の者には理解できず,一貫したケアが提供できないことや,褥瘡のアセスメントが不十分なため医師が状態に関する情報を十分得られず,治療方法を選択しにくいことが浮き彫りになりました。そのため平成13年度より,次のことを実行しました(表1)。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.