連載 くせものキーワード 第12回
「往診」と「訪問診療」
藤井 博之
1,2,3
1「保健・医療・福祉のキーワード」研究会
2健和会地域ケア支援センター・まちかどひろば戸ヶ崎
3健和会臨床疫学研究所
pp.400-405
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901495
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医師が,患者の家に赴いて診療することを,往診といいます。このことばは古くから使われており,医師の家が診療所を兼ねていることが多かった戦前は,患者が医師の家を訪れて診療を受ける「宅診」とならんで,「往診」は診療の代表的なあり方だったのです。
その後,「在宅診療」や「訪問診療」などの呼び名が生まれ,現在,保険診療では,「往診」と「訪問診療」という2つの異なる診療行為があります。
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