研究報告
訪問看護ステーションにおける現任研修のあり方を考える
九島 久美子
1
,
長谷部 史乃
2
,
鳩野 洋子
3
,
渡部 純子
4
1世田谷区北沢保健福祉センター健康づくり課
2日赤武蔵野短期大学専攻科
3国立保健医療科学院公衆衛生看護学部
4社会福祉法人さくら会ケアセンター南大井
pp.975-982
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901435
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はじめに
訪問看護ステーション(以下,ステーションとする)は,制度化されてからの歴史が浅い中で,新ゴールドプランの目標値5000か所に向かって設置数は急増を遂げ,平成12年3月末の全国のステーション数は4470か所,都内のステーション数は359か所となった。これらのステーションの管理者は十分な管理者教育等,運営上の準備期間をもって現職に従事した者ばかりとは限らない。このため,管理者は厳しい経営環境の中で人材確保や人材育成のためのさまざまな課題を抱えている。
本研究では,ステーションの管理者の役割に焦点をあて,良質の訪問看護を実施するにあたって欠かすことのできない現任研修の実態を明らかにするとともに,そのあり方について検討したので報告する。なお,本研究は(財)木村看護教育振興財団から平成11年度看護研究助成を得て行なった。研究方法は,①アンケート調査,②管理者による座談会から得られた情報を分析するという手法に則っている。本稿はその要旨であり,ここではその結果のみについて紹介した。
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