連載 快適な療養生活のために―生理人類学への招待・20
看護研究における生理的評価法
樋口 重和
1
1秋田大学医学部公衆衛生学講座
pp.930-933
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901424
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なぜ生理的評価が必要か
看護生理人類学は看護をする人と看護を受ける人の肉体的・精神的ストレスの軽減,さらには両者の快適性の追求を目的の1つにしています。看護生理人類学では,そのための方法として生理的な評価に重きを置いています。
本連載の中で何度か紹介されていますが,その理由としては,①生理的評価は人の心身の状態を客観的に測定できること,②心理的評価は行為が終わった後の事後評価になることが多いのですが,生理的評価は行為が行なわれている間の状態を連続して測定できること,③必ずしも言葉では的確に表現できない,または意識にのぼらないような心身の状態をも測定できることなどがあげられます。
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