特集 地域社会と老人問題
横浜市西区・瀬谷区における医師会の寝たきり老人対策
野山 修
1
1東京大学疫学
pp.632-636
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205922
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
昭和43年の全国社会福祉協議会による「ねたきり老人実態調査」などをきっかけに,寝たきり老人を対象とした各種福祉行政の拡充がみられ,住民によるボランティア活動も生まれている.保健医療の側からも,病院・保健所などによるリハビリテーション,在宅看護が活発化してきた.ところが,在宅の寝たきり老人を真っ先に発見できる立場にある地域の開業医が主体となった活動は,あまり紹介されていない1).
神奈川県横浜市は,昭和50年9月から在宅看護婦の活用を通じて「寝たきり老人在宅看護事業」を開始し,保健所(衛生行政)が主体となった活動例として注目されている2).
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.