活動報告
横浜市港南区保健所での子育て支援への取り組み
新堀 嘉代子
1
,
岩井 裕子
2
,
嘉代 佐知子
2
,
北林 ひろみ
2
,
百目鬼 晴美
2
1横浜市瀬谷区保健所
2横浜市港南区保健所
pp.404-410
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901777
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はじめに
母子保健についてのモヤモヤ感
子育てを取り巻く社会環境が大きく変化する中で,私たち保健婦は母子保健事業を行っているが,何かすっきりしないモヤモヤ感を抱いていた。たとえば社会とともに変化する母親のニーズを把握しているのだろうか? 子どもの健やかな成長を願って健診を実施していながら母親から健診についての苦情や不満の声があがるのは,母親たちのニーズと保健婦の考えるニーズに大きなギャップがあるからではないのか? 本市の母子保健事業は,健診,養育ネットワーク事業(赤ちゃん教室),訪問などを実施しているが,事業同士どのように関連しているのか? それぞれの事業は母子保健の目的を果たすためにどう実施されているのか? それでは母子保健の目的は……,と次々に疑問は湧いていた。
また港南区では,横浜市の子育て支援者事業のモデル区として平成7年から子育て支援のあり方を検討し,保母や子育て支援者など保健婦以外の他職種と一緒に活動をするようになったが,そこでの保健婦の役割や,他職種との連携のあり方についても答えが見つからなかった。
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