―ルポ―全国縦横断訪問看護ステーションめぐり・3
患者に選ばれる在宅医療を目指し看護婦と医師が共同で運営する―あいち診療所野並・のなみ訪問看護ステーション
本誌編集室
pp.211-215
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901157
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「のなみ訪問看護ステーション」(以下「のなみ」と略)は名古屋市の東南,市のベッドタウンとして人口が増えつづけている天白区にある.名古屋駅から地下鉄桜通り線に乗ると約30分で最寄りの野並駅に到着.この駅は地下鉄が延長されて1994年3月にできたばかりの駅だ.駅から「のなみ」に向かう道沿いには新しいビルやマンションが目につく.空き地や小さな畑なども散在しており,この地が昔ながらの住人と新しく流入してきた人々で構成される典型的な人口急増地帯であることがわかる.
「のなみ」が開設されたのは1995年11月20日.ステーションとしての実績は皆無に等しいが,その設立母体である「あいち診療所野並」は在宅医療を目的に1990年7月に設立された診療所で,設立当初より在宅医療,訪問看護のほか多彩な活動を展開しており,アクティビティの高さには定評があった.いわば満を持してのステーション開設といえる.
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