緊急特報 阪神大震災,その時看護は……
看護婦に寄せられる“信頼”—避難所,そして訪問看護ステーションで
宮崎 和加子
1
1健和会訪問看護ステーション
pp.479-481
発行日 1995年5月1日
Published Date 1995/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904811
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ニュースを見ていたたまれない気持ちだった.条件が許せばすぐにでも飛んで行って何かしたいと思っていたところ,地震後10日経った1月下旬にその機会を得た.たった3日間だったが目一杯走り回った.その時のことが目に焼き付いて離れない.看護婦としてさまざまなことを考える貴重な忘れられない経験となった.
私が神戸に行く直接的なきっかけとなったのは,神戸在住の杉野元子氏(看護組織開発研究所代表)から地元の被害の状況を聞いたことだった.杉野氏の住む神戸市須磨区の主婦たちがボランティアで被災した方のケアに回り始めたが,専門家の援助があればもっと有効に活動できる状況だということだった.高齢者のケアのことなら私にも何かできることはあるだろうと職場の同僚と家族に同意と協力を得て出かけることになった.たまたま,介護問題をテーマにしている友人の新聞記者も同行した.ドジな女性2人の珍道中でもあった.
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