事例で学ぶケアコーディネーション・3
ケースカンファレンスはどう行なわれているか―あいち診療所野並・のなみ訪問看護ステーションの場合
新津 ふみ子
1
1(財)総合健康推進財団ケア・コーディネーション研究所
pp.207-210
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901156
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第2回目の取材は,名古屋市にある「のなみ訪問看護ステーション」である.この訪問看護ステーションは平成7年11月に認可されたばかりであり,その前は「あいち診療所野並」で行なう,在宅医療の中心的活動として訪問看護を行なっていた.
あいち診療所は医療法人ではあるが,病院(20床以上の病床を有する医療機関)併設や特別養護老人ホームなど社会福祉法人に併設された訪問看護ステーション,あるいは,看護協会や医師会設立の独立型の訪問看護ステーションとはちがい,のなみ訪問看護ステーションは診療所と一体になって活動している.あえて機関内における理解や意志の疎通とか連携をことさら強調する必要性は全く感じさせない.それは,この診療所が在宅医療をすることを目的として設立され,その理念を実行するなかで当然のように必要なサービスがつくられ,工夫され実践されているからだと思った.
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