特集 訪問看護は看護を変える
一貫したケアを求めて―病院からの訪問看護を考える
津田 恵美子
1
1清田病院
pp.20-25
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901117
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はじめに
近年,訪問看護ステーションの増加はめざましく,在宅ケアの量的拡大が急速にはかられている.一方,ステーションの形態をとらずに,早くから訪問看護を行なっている施設も少なくない.
当院看護部では,開院以来,在宅医療課による訪問看護を中心に在宅ケアを実施してきた.その結果,看護婦や医師が院外で仕事をすることを,ごく当然のこととして受け入れる環境ができあがっている.また療養の場として,患者の自宅を考慮に入れることも自然に行なわれてきた.
このような変化をもたらしてきた背景には,当院の施設内看護と訪問看護がケアの継続にこだわり続けてきたこと,当院の在宅医療課のシステムが,医療の個別性と継続性を尊重する姿勢からうまれたことなどがあるのかもしれない.
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