特集 新カリキュラムと助産婦教育
一貫した人間教育を
針生 セツコ
1
1東北大学医学部付属助産婦学校
pp.22
発行日 1966年10月1日
Published Date 1966/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203270
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最近,私は次のような話しを伺いました…….日本ほど「分娩を軽視する傾向にある国はない」世の中の人が満足に出産する場所と設備,人の問題を考えてくれなければ,問題の解決はなされない.さらに今,母子対策が国策となってきているが対策の確立はあってもこれにともなう設備と技術者養成は何もなされていない……と.うなづける点が多いと感じました.この「人の問題」を文部省から示された「看護婦学校3カ年教育の新教科課程」と関連づけて考えてみました.
ことに最近看護関係誌を通じて「看護教育への改善と学校教育への胎動」や「カリキュラム改正の経緯と今後」など,新カリキュラムの趣旨,内容,将来について関係当局および関係者からの説明がなされております.今後における看護教育の本旨として「人間を主とした教育を……」という文部省の考え方,とらえ方は,教科においても,看護学総論,成人看護学,小児看護学,母性看護学という分け方からも理解することはできます.
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