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次号予告・編集後記
小池
pp.172
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202098
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今回は2つの座談会記事があります。一つは小児訪問看護に関する座談会で、もう一つは最期のときを過ごす場所(住まい)と看護をめぐっての座談会です。異なるテーマであり、話し手も違うのですが、編集作業中、両者に共通するものを感じていました。例えば、看護師の役割が語られるとき。どちらの座談会でも、「(症状・疼痛などの)医学的な管理」などは後景に置かれ、「療養するその人の生活を成り立たせる」というところが強調されていました。語られる実践の構造もどこか似ています。「療養者本人や家族に取って代わって行う」のではなく、「療養者本人・家族が自らできるようになることをサポートする」ことを重要視していました。また、対話などのコミュニケーションそのものが「療養者・家族が自覚さえしていない希望や力をも引き出すきっかけになる」というふうに見ているところも、2つの記事で重なるのではないでしょうか。語りの豊かさとかっこよさに圧倒された座談会でした。…小池
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