こころのバランスが崩れかけている人を「見守る」極意とは？

　連載の最終回です。

　訪問看護をしていると、状況の予想や結論をズバッと言って、利用者やご家族を一瞬で安心させたい、納得させたいという気持ちに駆られることがあります。状況はいつも複雑で思うようにはならず、専門家として関わっているはずの自分が無力に感じられ、この状況を打開するために何かしたいと願ってしまうためだと思います。