連載 小瀬古伸幸の精神科訪問看護のしくじり体験・第1回【新連載】
境界性パーソナリティ障害の人の手のひら返し—1年以上入院せずに経過したが、何の前触れもなく事業所変更を申し出て終了
小瀬古 伸幸
1
1訪問看護ステーションみのり
pp.316-323
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202009
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連載の目的
私の著作、『精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本』(通称:横綱本、医学書院、2019年)の発売から約4年が経ちました。この本は、いわゆる困難ケースと言われている人たちに、私がどのようにケアを組み立て、何を考えて訪問していたのかを解説したものです。
一方で、私がそうした困難ケースに対してケアを組み立てられるようになるまでの、イタく、苦しく、うまくいかなかった体験は、あまり書きませんでした。そんなものは読者にとって学びにならないし、自分の恥をさらすだけだと思っていたからです。
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