特別記事
新卒訪問看護師育成プログラム参加者のその後と定着に向けた課題—大阪府訪問看護ステーション協会における取り組み(第2報)
河野 あゆみ
1
,
大市 育実
2
,
吉行 紀子
3
,
林 佳美
4
,
高澤 洋子
5
,
長濱 あかし
5
1大阪公立大学看護学部地域包括ケア科学分野
2前大阪市立大学大学医学部看護学科
3前大阪公立大学看護学部地域包括ケア科学分野
4大阪医科薬科大学訪問看護ステーション
5大阪府訪問看護ステーション協会
pp.302-308
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202006
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近年、訪問看護ステーション(以下、訪問看護ST)の間では新卒訪問看護師育成プログラム(以下、PGM)が全国的に広がっている*1〜5。しかし、その育成数やPGMの堅牢性の観点から、新卒で訪問看護師として就職することはまだ特別なキャリアデザインである。新卒訪問看護師育成PGMの内容*1〜4の紹介や育成する訪問看護ST側の意見*5〜7などの報告は散見されるが、新卒訪問看護師が「新卒」期間を終えた後に、どのような経過を辿っているのかを追跡した報告はほとんどみられず、新卒訪問看護師育成実績を評価しながら、PGMを常に洗練化させることが大切である。
大阪府訪問看護ST協会では、2016年度より本格的に新卒訪問看護師育成を開始*4し、7年を経たところである註1。本稿では、これまでの経過やPGM参加者への追跡調査の結果を紹介しながら、新卒訪問看護師育成の定着に向けた課題とヒントについて考察する。
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