書評
『家でのこと—訪問看護で出会う13の珠玉の物語』|訪問看護の本当の部分を教えてくれる一冊
佐藤 美穂子
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1公益財団法人日本訪問看護財団
pp.503
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201712
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私は四十数年間、飽くことなく訪問看護を追い続けてきました。ナイチンゲールやヘンダーソンの理念をよりどころとしながら、訪問看護こそ看護の原点の実践であり、地域で暮らす人々の健康を守る番人であると。それでも、いまだに「訪問看護の根っこ探し」は続いています。「訪問看護は本当に役に立っていますか?」と後輩から問われると、「在宅療養者を最期まで支えているのは訪問看護師ですよ」と即答しますが、根拠や成果を細かく問われると自信が揺らいでしまうこともしばしばあります。
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