訪問ほっとらいん
訪問看護に疲れる前に―訪問看護観を一冊にまとめて
棚橋 さつき
1
1高崎健康福祉大学看護学科
pp.783
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101989
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私は、十数年、訪問看護に従事してきました。現在は、群馬県看護協会訪問看護ステーション参与として現場に関わりつつ、在宅看護分野の教鞭をとっています。
訪問看護師になったのは、それまでの臨床経験と知識と、主婦として地域との関わりの両方の良さを活かせると考えたからでした。でも、訪問看護を始めたその日には、1人で判断しなければならないプレッシャー、計画的に訪問する時間調整の難しさ、また、在宅における療養環境のあまりの違い、在宅看護の実際とイメージとのギャップから、はやくも辞めようかと思いました。それでも続けるうちに、在宅ケアの奥深さと楽しさを感じるようになりました。その思いと経験をまとめ、昨年11月、『在宅介護・看護のためのステーション日記 50のエピソード』(B6判、90頁、1575円)を自費出版しました。同じ在宅ケアの現場で働く訪問看護師と、これから訪問看護を志す仲間たちへのメッセージのつもりです。この発行に至る背景と本書の概略を紹介します。
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