特集 施設看取りを実践しよう—「介護スタッフへのサポート」が求められている
—【連携事例❸サービス付き高齢者住宅×訪問看護】—「ここで最期を迎えてもいいですか?」の声に応える/〈コラム〉看護師がいなくてもいい状況を準備しておく
麓 玲子
1
,
橋爪 健二
2
,
小川 奈美
2
1サービス付き高齢者住宅銀木犀〈西新井大師〉
2ケアプロ訪問看護ステーション東京
pp.48-52
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201356
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花が枯れるように
サービス付き高齢者住宅である銀木犀での看取りは、まさに花が自然と枯れていくような軌跡を描く。われわれは単に生存期間を延ばすことよりも、本人が最期まで尊厳を保ち、穏やかに安らかな気持ちで残された時間を悔いのない大切なときとして過ごしていただけることを重視し、支援している。眠るように美しく、穏やかな表情のまま最期を迎えていった多くの入居者たちの表情が、実践の答えだ。
本人はもちろん、残された家族にとっても、「ここで最期を迎えることができて本当によかった」と、心から思っていただける看取りを目指している。だからこそ、入居されたときから“銀木犀における看取り”について、本人と家族には十分な説明を行う。
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