特集 在宅で叶える食支援—訪問看護の摂食嚥下ケアをアップデートしよう
食支援研究のエビデンスを知ろう・活用しよう
前田 圭介
1
1愛知医科大学大学院緩和・支持治療学
pp.262-265
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201157
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
食べることの支援は生活機能全般の支援?
食べること、日中に起きて活動すること、排せつすること。この3つが生活者の基本要素です。しかしながら、在宅ケアを必要としている人では、3つの基本のうち少なくとも1つ以上に困難さを抱えています。訪問看護や介護サービスを提供する専門職は、こうした生活機能の基本をいかに維持するか、できれば向上するように日々のケアを提供したいと考えてケアプランを練るべきだと考えます。
また近年、食べることへの支援は、嚥下機能だけを見るものではなく、生活機能全般を支援することであると研究者たちが実証を進め、エビデンス(根拠)を発表するようになってきました。この3つの生活機能の基本は、実は「食べる」1つに集約できる可能性があると、国際的に進められている最新の研究が示唆しているのです。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.