特集 在宅で叶える食支援—訪問看護の摂食嚥下ケアをアップデートしよう
—【地域食支援の実際❸】—新宿食支援研究会設立10年の展開と変わらぬ使命
五島 朋幸
1
1ふれあい歯科ごとう
pp.272-274
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201160
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「都会の限界集落」の問題に立ち向かうために
東京都新宿区は、人口34万6162人、面積は約18km2(2019年1月現在)。この地域は、高層ビルやオフィス街、そして繁華街のイメージが強いが、高齢化率は20%と決して低くない。それどころか、区内公営住宅のアパート群は高齢化率が著しく高く、「都会の限界集落」として、孤独死など大きな問題を抱えている。私たちは、この新宿区で2009年7月に「最期まで口から食べられる街、新宿」をモットーに新宿食支援研究会(以下、新食研)を設立した。
新食研では、地域食支援を実践するにあたり、まず次のように定義した。
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