特集 在宅で叶える食支援—訪問看護の摂食嚥下ケアをアップデートしよう
理学療法でサポートする 食べるためのポジショニング
大西 幸宏
1
1訪問看護ステーション たべる
pp.258-260
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201156
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ポジショニングは良肢位保持の発展形
口から食べたい、ひと口でもいいから食べさせてあげたいと願うご本人・ご家族様の思いを実現するため、理学療法(PT)を用いて食べやすい・飲み込みやすいポジショニングを行なうことで、利用者が安全に、美味しく食べるお手伝いをするのが私の仕事です。このポジショニングとは、従来から理学療法の技術としてあり、介護現場でも適用されていた「良肢位保持」の発展形として捉えることができます。
リハビリテーションの中にPTが含まれるように、ポジショニングという上位概念の中に良肢位保持も含まれると考えてもらうとわかりやすいでしょう。身体機能面に加えて、環境面やその利用者が感じる寝心地を考慮したうえでの姿勢管理が、ポジショニングです。生活全般を見据えたうえでトータルケアでの姿勢管理という観点が重要だと考えています。
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