特集 在宅ケアの質を高める、“外縁”を広げる
多死社会の看取りを支えるために
太田 秀樹
1
1医療法人アスムス
pp.24-26
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200845
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出前医療に力を入れて27年目を迎える。訪問看護を機軸とした24時間対応の在宅医療は、当時きわめてめずらしかった。診療報酬上、往診の評価は低く、往診医は絶滅危惧種と揶揄されたものだ。しかし、最近は国家の保護政策で在宅医療に取り組む診療所も増え、往診専門クリニックまでもが増殖している。まさに隔世の感である。
とはいえ、今なお「なんで、在宅医療なんか始めたの」と尋ねられる。答えは単純明快。自宅で最期まで暮らしたいと望む患者と、それを支えたいと願う家族がいたからである。
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