特集 ケアする人もされる人も! 身体介助がラクになる大原則
—知るとラクになる!—「介助する身体づくり」と「介助者と被介助者との関係の3原則」
岡田 慎一郎
pp.529-535
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200733
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起こす、立たせる、座らせる、体位変換など、身体介助技術にはさまざまあります。個々に「テクニック」といったものが存在していますが、本稿ではそれらのどの身体介助技術にも共通した原理として、「介助者と被介助者との関係の3原則」を解説します。この3原則を身につければ、被介助者がどのような状態であったとしても、あるいは介助する現場がどのような環境であろうと、基本的な技術を応用させながら対応できるようになります。
ただ、この3原則を実践していただく前に、まずは「自分の身体の使い方」に立ち返っていただく必要があります。というのも、自分の身体で合理的な動きができていなければ、この3原則を有機的につなげることができないからです。
そこで、まずは自分の身体の動きを見直す、つまり「介助する身体づくり」について説明し、そのうえで「介助者と被介助との関係の3原則」を解説していく、というステップで本稿を進めていきます。
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