写真でみる看護技術・2
診察の介助
鵜野 愛子
1
1東京遞信病院高等看護学院
pp.65-102
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909515
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診察を受ける為に医師を訪れる人々には,現に病気の苦しみを持つている人。健康に対して不安を持つている人。或いは健康診断の目的で来る人等。さまざまの人(患者)が参ります。然しこの患者を診察するのは医師の役目で,私共看護婦は,この苦痛と不安でいる患者にできるだけ楽な気持で疲れないようにして充分診察を受けられるように心を配つてあげなければならない務めがあります。その為には医師が診察しやすいように必要な診察器具を手近に用意して診察介助に当らなければなりません。そして能率的に診察し得るように心掛け,診察介助を通して,患者及患者をとりまく周囲の人々にも保健指導が充分行われるように,心掛けなければならないと思います。
こゝに載せられてあります診察介助の過程は,大体,内科,外科の病室や外来等で普通診察の場合に行われる介助について,一通りのものをまとめてみたのですが,專門の各科によつて,診察の器具及び診察介助も各々特徴を持つて来ると思いますので,ほんの一般的診察介助の御参考に御覧いたゞければ幸に思います。
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