特集 ケアする人もされる人も! 身体介助がラクになる大原則
身体の使い方で、身体介助がラクになる
岡田 慎一郎
pp.526-527
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200732
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「身体介助は身体を痛める」は本当か?
「身体介助で身体を痛めてしまった」なんて話を聞いたことはありませんか。もしかしたら、読者のあなた自身がそうかもしれません。訪問看護・介護の現場で、年齢、性別、疾病、障害など幅広い利用者に、ベッドや布団、車椅子など、それぞれの住環境のなかで介助をすることによって、身体を痛めてしまう方は少なからず存在しています。
そこでもし、一緒に介助する人や福祉器具のようなものがあったなら、その負担も軽減ができるのでしょう。しかし、「訪問は原則1人」ということもあるでしょうし、施設であっても人員配置の関係で人手が足りず、「結局1人でやるしかない」という場面もあります。あるいは、福祉用具がそもそもない、あったとしても環境によっては使えないこともあったりと、結局、自分自身にしか頼れないことも現実的には多い実態があります。
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