Japanese
English
特集 慢性期脳卒中の機能維持のために
機能維持への介助者の影響
The Maintenance of Physical Function in Chronic Stroke Patients: The Differences of between Patients with and without Assistance.
荒巻 晴道
1
,
内山 義和
2
,
富田 英正
2
,
石田 暉
3
Harumichi Aramaki
1
,
Yoshikazu Uchiyama
2
,
Hidemasa Tomita
2
,
Akira Ishida
3
1国立療養所箱根病院リハビリテーション科
2七沢病院脳血管センターリハビリテーション科
3東海大学医学部リハビリテーション学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, National Hakone Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Nanasawa Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University, School of Medicine
キーワード:
脳卒中
,
介護
,
在宅生活
Keyword:
脳卒中
,
介護
,
在宅生活
pp.1145-1150
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108822
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はじめに
脳血管障害患者は軽症者を除き急性期治療終了後,リハビリテーション病院に入院することが多い.リハビリテーション病院で各種のリハビリテーション治療を行い,在宅が可能となれば自宅に退院する.在宅患者の日常生活動作(ADL)は多くの場合,退院時をピークとして程度の差はあるものの低下することは,しばしば経験するところである.退院後のADLの変化や維持についての調査・研究はしばしば行われている1-3).しかし,リハビリテーション病院を退院し,在宅生活を継続している脳血管障害患者のADLの変化を,介護者の有無という視点から行った調査・研究は少ないように思われる.
本稿では,都下の総合病院のリハビリテーション病棟に入院し,訓練後自宅に退院した患者を対象に,在宅可能な単身者の条件やADLがどのように変化するかを述べ,次に介護者のいる慢性期脳血管障害患者の自宅退院後のADLの変化や介護回数について述べる.
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