連載 ただいま訪問看護師のキャリアラダー開発中!・第5回
キャリアラダー、ついに野に出る!
鵜沢 喜恵子
1,2
,
井上 京子
1,3
1東京訪問看護ステーション協議会
2訪問看護ステーションコスモス
3調布市医師会訪問看護ステーション
pp.320-325
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200681
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本連載では4回にわたって、訪問看護師の発達段階、到達目標・能力、言葉の定義の制作エピソードを紹介してきました。訪問看護のキャリアラダーの概要と、それに伴う構成要素の定義をまとめるまでに、実作業としてはプロジェクトスタートから約1年を要しています。
私たちはこれを「試行版」として、3段階のステップでブラッシュアップしていきました(図1)。第1段階はプロジェクトメンバー所属のステーションでのプレテスト。自分たちのステーションで使ってみながら、「私たちが意図して使っている言葉はきちんと伝わるか」「理解しやすい言葉になっているか」「訪問看護師の発達段階のレベルは実像と合っているのか」などの点を確認し、必要に応じて修正作業を行ないました。そして第2段階では、作成に関わったメンバー以外の訪問看護師や管理者に試行版を使用してもらい、ヒアリング(聞き取り調査)を実施。さらに第3段階として、昨年の日本在宅看護学会学術集会で企画した交流集会にて、在宅の現場で活躍する方々や教育関係者とも意見交換を行ないました。
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