特集 高齢者の心不全を在宅でケアする
在宅生活の身体活動量をどう考えるべきか—生活のなかでどれだけ動いていいの? いけないの?
渡辺 恵都子
1
1ゆみのハートクリニック
pp.784-789
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200548
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私は、福岡県の病院で急性期から生活期までの循環器疾患患者を担当する経験を経て、東京都豊島区にあるゆみのハートクリニック(以下、当クリニック)の訪問リハビリテーション部の立ち上げから勤務しています。現在は、心臓リハビリテーション指導士資格をもつ理学療法士として、「心不全患者さんを再入院させない」をモットーに、在宅での心不全管理、後輩の育成、研究活動などに取り組んでいます。
当クリニックの訪問リハビリテーション(訪問リハ)は、他の訪問リハの事業所と比較し、大きく2つの特徴があります。❶心疾患の患者さんに関わる機会が多いこと(2015年度の45%が心疾患患者)、❷心不全管理や、そのリハに必要な専門知識をもつ「心臓リハビリテーション指導士(以下、指導士)」が在籍していることです(常勤の医師、看護師、理学療法士が6名在籍)。このような専門的なスタッフが在宅の現場に関わることは全国的にみるとまだ少ないのが現状といえます。
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