特集 在宅褥瘡ケア—在宅で活きる新たな技と関わり
在宅で活きる皮膚・排泄ケア認定看護師の知恵
北川 智美
1
,
西村 紀子
1
1彦根市立病院
pp.132-135
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200385
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同行訪問が診療報酬で認められた
「田舎の家だから、鍵なんてかかっていないのですよ」。同行した訪問看護師はそう言いながら、玄関で大きな声であいさつし、返事がないままどんどん奥に入っていく。あとからついて中に入っていくと、日本家屋には大きすぎると感じる医療用ベッドに、高齢の患者さんがエアマットに埋もれるように1人で寝ておられました。
2008年より、彦根市立病院では在宅褥瘡に対する「褥瘡専門外来」を開設し、地域の在宅褥瘡に取り組んできました。そもそも褥瘡が発生する高齢の患者さんは、寝たきりもしくは準寝たきりの方であり、褥瘡専門外来を受診することさえも困難な場合も少なくありません。予約方式とはいえ、そのような患者さんを待合室で待たせて、外来に受診させることに心が痛むことがありました。
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