連載 スペシャリストの現場思考・第9回【最終回】
皮膚・排泄ケア
畑 千晶
1
1ウィル訪問看護ステーション
pp.220-223
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201858
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筆者は、皮膚・排泄ケア認定看護師資格を持つ看護師として通常の業務を行う他、ウィル訪問看護ステーション(以下、ウィル)の相談支援チームの1人としてスタッフへの相談支援も担っている。
皮膚・排泄ケア領域に関する相談内容は多岐にわたる。その中でも多く求められるのが、褥瘡の治癒遅延や薬剤の調整、ストーマトラブルなど、利用者の具体的な皮膚・排泄に関する課題への「解決策」や「打開策」についてだ。しかしこのとき、筆者が専門知識を持つ者として、「この薬剤を使用すればよい」「ストーマ装具をこちらへ変更する」といった形で指示することは控えている。具体的な方法を提示することが、相談者の看護師の糧となるとは限らず、その後、その看護師が自信を持ってケアをすることに必ずしもつながらないからだ。
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