Japanese
English
実践講座 排便障害と排尿障害・4
在宅における排泄ケアと多職種連携の実際
The reality of excretion care and multi-job collaboration at home
安藝 奈々枝
1
Nanae Aki
1
1訪問看護ステーション看護の力
1Visiting nursing station The Kango no Chikara
キーワード:
在宅
,
排泄ケア
,
人としての尊厳
,
多職種協働
Keyword:
在宅
,
排泄ケア
,
人としての尊厳
,
多職種協働
pp.49-55
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203021
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長寿国日本の平均寿命が世界トップクラスなのは周知のとおりであるが,平均寿命と健康寿命の差は男性約9年,女性約12年との報告がある1).健康寿命の定義は「ある健康状態で生活することが期待される平均期間を表す指標」とされており,この差は人生を終えるまでに何らかの支援を必要とする期間だと言える.また,日本での要介護認定者数は,厚生労働省の2023年5月の報告によると697.7万人となった.図1に示すように,介護保険制度が開始された2000年から比較すると,要介護認定者の数は約3倍となっており2),医療・介護支援を受けながら施設での療養や在宅療養をされている方が増加していることがわかる.これらを支える医療・介護従事者が介入するなかで,必ず課題となるのが「排泄ケア」である.本稿では,在宅における排泄ケアについて考えたいと思う.
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