特集 訪問看護の“あと10年” 2025年までにやっておきたい○つのこと
信念を共にする仲間と在宅緩和ケア訪問看護ステーションを築く
本田 晶子
1
1訪問看護パリアン
pp.22-25
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200071
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訪問看護パリアン(以下、パリアン)は、東京都の東部に位置する墨田区にあり、今も江戸文化が色濃く残る下町に拠点を置いています。クリニック(在宅療養支援診療所)、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、ボランティアグループなどを含む統合的なチームから成り立つ組織であり、特にクリニックとは密に連携し、24時間体制で患者・家族をささえています。
パリアンの約10年間の全がん患者数は1200人あまり(平均年齢71歳、在宅ケアの平均期間51日)で、そのほとんどにあたる96.3%が、最期まで自宅で過ごし亡くなっています*1。そのなかには、独居の方も1割程度います。今は、介護保険の利用者のほか、20〜30人のがん末期の患者を対象に、看護師10人(非常勤を含む)で24時間365日ケアを担っています。
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