視点
地域医療を担うスタッフづくりを!
永岡 秀之
1
1島根県隠岐支庁隠岐保健所
pp.918-919
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100700
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2005年春,「島で子どもが産めんようになるかもしれん」とのニュースが,全国発信された.島根県隠岐保健所長として赴任するのと同時であった.その後,産婦人科医不足に関してのニュースは,都市部も含めて全国共通の課題として認識されるようになってきた.
隠岐は日本海に浮かぶ200あまりの島からなり,そのうち4つの島に人々が生活している(図).人口は約23,700人,高齢化率33%で,過疎と高齢化が進行している.大きく島前(海士町・西ノ島町・知夫村)と島後(隠岐の島町)に別れており,受療動向,生活圏も大きく異なり,保健医療計画策定においても別々の作業部会を設けて検討している.本土からは60~70kmの距離にあり,フェリーで2時間半,高速船で1時間程度である.
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