連載 介護することば 介護するからだ 細馬先生の観察日記・第38回
アール・ブリュットの「日記性」<その2>
細馬 宏通
1
1滋賀県立大学人間科学部
pp.746-747
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102895
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前回に引き続き、アール・ブリュットの「日記性」について考えたい。
描かれたもの、作られたものがいったん美術館に収まると、それは「作品」と呼ばれるようになる。けれど、それが「作品」として壁に掲げられるよりも前に起こっていること、誰かが1人で描いていたものが、別の誰かに気づかれて、描かれたものが否応なく開かれていくときのことが、気になっている。
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