特集 在宅で「肺炎」を予防・改善・治療する!―「それでも食べたい」との両立も
―【対策❻リハ栄養】―不要な「禁食」「安静」が一因に―複合的サルコペニアを背景とする繰り返される肺炎
若林 秀隆
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
pp.393-398
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102791
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
私は急性期病院で、肺炎および誤嚥性肺炎の「リハビリテーション(以下、リハ)栄養」に関わっている。また週1回は、川崎市北部リハセンターと障害者支援施設・れいんぼう川崎で、在宅リハサービスにも関わっている。障害者・高齢者の自宅を、リハ科医師、ケースワーカー、理学療法士もしくは作業療法士が一緒に訪問し、「摂食・嚥下障害」や「栄養障害」が認められ、肺炎のリスクが高い場合には機能評価と指導を行なっている。
そうしたなかで、実は不要な「禁食」「安静」による、いわば「医原性摂食・嚥下障害」が繰り返される肺炎の背景となっている高齢者に出会うことがある。そこで本稿では、禁食・安静の必要性の見極めと、「リハ栄養」による肺炎予防・改善・治療について解説する。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.