特集 ご家族も一緒に! 在宅フィジカルアセスメント
―【私の視点❹終末期】―「臨死期」を見極め、経過に応じたケアを最期まで
吉井 朋代
1
1セントケア訪問看護ステーションあい
pp.306-311
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102478
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厚生労働省*1によると、国民の60%は終末期には自宅での療養を望んでいると言われている。しかし、2010年の自宅での死亡者数は12%にとどまっている。人々が自分の望む場所で療養し、穏やかな死を迎えるために、私たち訪問看護師に求められる役割は大きい。
当ステーション(現在常勤換算8.8名:看護師5.8名、理学療法士・作業療法士3名)ではとくに終末期ケアに力を入れており、2011年度は94名の終末期利用者を訪問し、40名を在宅で看取った。緩和ケア病棟への移行は13名で、看取りのためだけに病院搬送されたケースは5名だった。本稿では、その経験から「終末期」のフィジカルアセスメントについて振り返る。
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