特集 ご家族も一緒に! 在宅フィジカルアセスメント
―【私の視点❸経管栄養】―「経鼻栄養」「胃ろう」の有害事象を防ぐ
大澤 智恵子
1
1訪問看護ステーションえにし
pp.299-305
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102477
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私の訪問看護歴は10年、病院に勤めていたころから経管栄養法の患者さんに多く関わってきた。時代の流れのなか、経管栄養法は「経鼻栄養」から「胃ろう」や「腸ろう」に形を変えつつある。しかし、経管栄養法の選択に隠れた問題があることは、今も30年前も変わらないと感じている。
当ステーション(常勤換算3名)には、現在、経管栄養中の利用者(全利用者数73名)が5名いる(うち胃ろう2名、腸ろう1名、経鼻栄養2名)。経管栄養法の訪問看護は、カテーテル管理などの技術的課題にとどまらない。「在宅」という、家族や介護職など非医療職による介護環境にあるからだ。訪問看護師は、医師のいない現場で自分1人で、その方の心身の状況を適切に判断・対応するのに加えて、家族や介護職に対して、利用者の命を守るための「指導」「教育」もしていかなければならない。
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